インターネット
ベストを尽くすだけ
- インターネットはその根幹から、「ベストを尽くすだけ」という思想で成り立っています。少しひどい言い方をすれば、「少しぐらい遅れても、私なりにがんばったのだからいいじゃないか」となります。
- インターネットでは通信の維持を多くの中継所に委ねていますが、それらの中継所を管理・運営しているのは、あなた自身でも、あなたの契約するプロバイダーでも、私たちでもありません。そのような全くの他人で、あなたからも私たちからもお金を一銭も受け取っていない人たちに対して、「私の通信を優先して早く流して」などと特別の要求をすることはできません。
- 中継所などが、不意に故障する場合もあり、最悪のタイミングで壊れた場合、一度送信したはずの情報が失われることもあります。相手に届かなかったなら、再送すればいいでしょう。
- この思想に慣れないと、インターネットを使うのは辛いかもしれません。
料金は従量制が基本
- 10年前に比べて、インターネットを利用する際に必要な通信費は格段に安くなっています。
- そのため「ネットは無料」という感覚に支配されがちですが、それは間違いです。
- 一般の家庭でインターネットプロバイダーと契約する場合、たいていはそれほど高くない月額固定料金を支払えば常時接続が利用できます。これは無制限に使えると錯覚しがちですが、現実には無制限ではありません。
- もしあなたが、自宅に高価なサーバー装置などを設置し、自宅で契約しているインターネットプロバイダーを利用して年商10億円規模の書籍販売サイトを立ち上げたとすれば、契約しているプロバイダーから初日のうちにクレームが届き、回線は使えなくなるでしょう。そうでなければ、プロバイダーが勝手に規制をかけて、あなたの回線だけ特別遅い速度になるような調整をして妨害するかもしれません。いずれにせよ、書籍販売サイトは閉鎖に追い込まれます。一般家庭向けの常時接続使い放題は、あくまで家庭向けであり、大企業並の使用量を想定していませんし、多くのプロバイダーの契約条項の中に、このことは明記されています。
- インターネットの通信費は、使用する規模に比例します。
- この、通信にかかわる使用量を「データ転送量」という言葉で表現します。インターネットの利用料金は、このデータ転送量に応じて高くなるのが普通です。家庭向けの常時接続というのは、非常に小さなデータ転送量に制限した上での、使い放題です。
情報の回収は不可能
- インターネットは世界を相手にした情報発信です。たとえあなたが、「同じ町に住む人限定」と主張したところで、招かれざる客は世界中からやってきます。
- どのような手段を用いたとしても、インターネット上のホームページに載せた情報を、限られた人にしか見えなくすることは、ほぼ不可能です。何しろ世界中の人に広く情報提供するために最適な手段として作られているのですから。重要な情報をサーバーに転送する前に、このことをよく考えないといけません。
- 誰も見ていないと思って油断してはいけません。万が一にも他人の手に渡るとまずい情報を、サーバーに転送しないようにしましょう。個人の場合、銀行の口座番号や暗証番号、クレジットカード番号、自宅の住所、生年月日、電話番号、ファックス番号などは出さない方が安全です。これらは犯罪者に悪用される恐れがあります。
- 少しの間だけ載せてすぐに削除すればいい、などと安易に考えてはいけません。一度公開した情報は、すぐにコピー、キャッシュ、ミラーなど様々な方法で複数のコンピューター間に散逸していきます。一度流出した情報をすべて回収することは不可能です。
匿名性による迷惑な攻撃
- メールアドレスを公開した場合、迷惑メールが増えたり、ウィルスが送られたりすることがあります。これが、インターネットの匿名性により発生する迷惑なものの代表例です。
- あなたのホームページをひたすら攻撃する何者かがいるかもしれません。
- 新しくホームページを開設したとき、あなたがホームページの内容を新しくサーバーに転送するためのマニュアルを読んでいる間に、謎の人物が早くも攻撃を試みている、といったことは珍しくありません。
- あなたがちょっとしたミスを犯して、重要な情報を目に付く場所に残していたり、あなたのホームページを乗っ取れる状態にしていたら、このような危険人物のいいカモになります。
メールを見たら偽装だと思え
- メールの差出人は簡単に偽装できます。
- あなたの受け取ったメールの差出人が support@siroi.net だったからといって、それが本当にしろいねっとが送信したメールなのかどうか、簡単に判断することはできません。
- 何か重要な行動(お金の振り込み、パスワードなどの入力、個人情報の連絡、添付ファイルの実行)を起こす際には、常に一歩下がって、自分が何を根拠に行動しているのかを冷静に考え直すのがよいでしょう。
- たとえば、「今月から料金の振込先が変更になりました。新しい振込先は、○○○」などといったメールを受け取った場合に、真っ先にすべきことは、ホームページに掲載されている振込先の情報がメールと同様に更新されているかどうかを確認することです。その際にもっとも重要なことは、メールに記載されている確認先をクリックするのではなく、自分のブラウザにブックマークされているリンク先から調べることです。たったこれだけのことで、振り込め詐欺に合う危険を減らすことができます。
ドメインに関わる係争
- ドメインの名称は、常に争いの対象となります。
- 有名な企業や人物の名前や、それと誤解されるような名称のドメイン名は取らない方が無難です。不要な争いに巻き込まれ、法廷へ呼ばれるかもしれません。
- ドメインは乗っ取られることもあります。これはもちろん違法行為ですが、法を犯す犯罪者はどこにでもいます。
- あなたが非常に有能な弁護士を抱えているのでない限りは、ドメインに関わる係争については諦めの境地を知り、できる限り避けて通るのがよいでしょう。